文殊菩薩を知らない方も「三人寄れば文殊の知恵」を知らない方はいないと思います。
この意味は凡人でも3人集まればいい知恵が浮かぶという意味で、文殊とは文殊菩薩を指します。
受験シーズン前になると、文殊菩薩へ参拝する受験生で毎年のように賑わうのをテレビで見たりするはずです。
そんな、文殊菩薩で有名なお寺をご紹介してみたいと思います。
文殊菩薩で有名なお寺ベスト3
独断と偏見で選んだ文殊菩薩で有名なお寺ベスト3
奈良県 興福寺
奈良にある興福寺は聖武天皇が726年に建立したお寺として知られており、世界各国から多くの参拝者や観光客が訪れています。
ここにある文殊菩薩は東金堂本尊の薬師如来像の右側に置かれており、94センチの高さがあります。
国宝に指定されている座った文殊菩薩は檜を使って作られており、正面を見つめる若々しいお顔は目力が強いのが特徴的。
釈迦三尊像(左から普賢菩薩騎象像、釈迦如来坐像、文殊菩薩騎獅像)
聡明なお顔をしていることから、知恵の菩薩として信仰されているのも納得できます。
また、他の特徴として頭の上に梵筐と言われる箱があることで、中にはお経が入っているそうです。
この箱は定慶が作ったとされています。
奈良県 安部文珠院
安部文珠院は大化の改新の際、安部梯麻呂が華厳宗東大寺の別格本山として建立したことで知られており、騎獅文殊菩薩がご本尊です。
こちらの文殊菩薩は獅子に乗っており、脇に4人のお侍さんを伴っているのが特徴的。
中国から日本へ旅をする途中に雲海の上を渡っているお姿はとても素晴らしく、圧巻そのもの。
なお、ご本尊は1203年に快慶によって建立されています。
山形県 亀岡文殊
亀岡文殊堂は807年、東北地方を布教のために訪れた際、徳一上人が建立したと言われています。
中国の五台山と似た山の姿に感動し、ここに建立したそうですよ。
1602年には直江兼続が武将たちをここに集め、歌会を開催したそうで、当時の漢詩や和歌などが奉納されていると言われています。
「直江兼続等詩歌百首帖」はその際に読まれた詩歌百種で、宝物殿に祀られていることで知られています。
お堂を回っていきますと、大日如来や文殊菩薩の兄弟と言われている、虚空蔵菩薩、普賢菩薩なども祀られているのを見ることができますよ
文殊菩薩で有名なお寺ベスト3まとめ
知恵の菩薩としれ知られる文殊菩薩で有名なお寺ベスト3をご紹介しました。
どの菩薩様もそれぞれに特徴があり、興味深いものばかり。そのお顔を拝むだけで、心が落ち着きそうです。
ぜひ、この機会にお近くの文殊菩薩を参拝してみてはいかがでしょうか?
※ちなみにお寺は仏様と相談するところで、神社は神様に誓いを立てる場所です。