不空成就如来自体珍しい仏像です。
密教を日本に伝えた弘法大師空海が、曼荼羅を21体の仏像で立体的に表したのが東寺講堂の立体曼荼羅。
中央には大日如来を中心とした五智如来(如来グループ)。大日如来を中心に
と配置されております。
五智如来は密教で最も重要な金剛界の五仏です。重要な如来で、東側には金剛波羅蜜菩薩を中心とした五大菩薩(菩薩ループ)。
西側に不動明王を中心とした五大明王(名王グループ)。
両サイドに梵天と帝釈天、四隅にはこの須弥壇のガードマンの様に四天王が配置されています。
その中の如来部の不空成就如来像をご紹介します。
1.東寺の不空成就如来とは
様々な消失などを逃れているので、平安時代創建時のものとなります。
すごいですねー
平安京造営に伴い、延暦5年(796)、平安京の正門である羅城門の東に東寺、西に西寺という官寺を建立。
その後、真言密教を究めて心から帰国した空海が、弘仁1年(823)に嵯峨天皇から東寺を賜りました。
教王護国寺と称され、真言密教の根本道場として栄えた。京都のシンボルとも言われる五重の塔【国宝】をはじめ、金堂 【国宝】、講堂 【重文)、観智院客殿【国宝】 などで構成されています。
1-1東寺とは
講堂は弘法大師、空海が密教を伝えるために立体曼荼羅を作った、いわば東寺の中心となるお堂となっています。
配置は上記のようになっており、創建時から補修はされたものの、平安時代のものばかりです。
2.東寺教王護国寺東寺の仏像と不空成就如
本尊となる大日如来を中心に北東に阿閦如来,北西に不空成就如来,南東に宝生如来,南西に阿弥陀如来が配置されています。
全ての存在には絶対の価値があるということを示し、 総ての民の利益を本願とする平等性智(びょうどうしょうち)を持つとされています。
2-1東寺教王護国寺東寺の所在地
京都府京都市南区九条町1
2-2東寺教王護国寺東寺のへアクセス
近鉄東寺駅から徒歩約10分拝観:8時30分~16時30分(9月20日~3月9日は7時迄)※宝物館・観智院は特別公開あり。
3.東寺教王護国寺東寺の仏像リスト
東寺教王護国寺は本山ですので貴重な仏像が非常に多くあります。
3-1金堂の仏像
薬師三尊像【木造(中尊の像高288m)
3-2安土桃山時代・重文一講堂仏像リスト
五大明王像(不動明王・降三世明王・軍茶利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王) 【木造(像高100.9~2015m)・平安時代・国宝)、
梵天坐像【木造(像高100.3㎝),平安時代・国宝」、
帝釈天半跏像【木造(像高105.4㎞)・平安時代・国宝)、
四天王立像【木造(像高171.8~197.9s),平安時代・国宝】、
五大菩薩・.生像(金剛波羅蜜菩薩、金剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業菩薩、金剛薩埵)【木造・平安時代・国宝※金剛波羅蜜菩薩は他4体の附指定】など。
3-3宝物館仏像リスト
兜跋毘沙門天立像【木造(像高189.4㎞)・平安時代・国宝】など。
3-4観智院仏像リスト
五大虚空蔵菩薩像【木造(像高3・1~64㎝),唐時代・重文】など。
とにかく貴重な仏像がそろっているので是非行ってみてください。
※ちなみにお寺は仏様と相談するところで、神社は神様に誓いを立てる場所です。