文殊菩薩は知恵の象徴と言われており、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざで有名で、お釈迦様が亡くなった後にお経を編集したり、体系化した実際に存在した人物だそうですよ。
そんな、文殊菩薩について詳しく解説してみたいと思います。
文殊菩薩の特徴
そもそも、文殊菩薩はお釈迦様の弟子の一人です。
普通の人でも人数が3人も集まればいいアイデアが浮かぶという意味の「三人寄れば文殊の知恵」からも分かるように、文殊菩薩の知恵は一般人とは比較にならないほど素晴らしかったことが伺い知れます。
なお、文殊菩薩を見てみると、次のような特徴があるのが分かります。
- 右手に剣を持っている
- 左手にお経を持っている
- 顔が童顔である
- 獅子に乗っている
- 髪の毛をお団子に結っている
剣を持っている
このように、文殊菩薩は持ち物に特徴があると言われており、右手に持っている剣は知恵の象徴だそうです。
人々の誤った考え方を右手の剣で正しい方向に導き、左手のお経で正しい教えに導いてくれるのです。
髪の毛をお団子に結っている
また、髪の毛をいくつかにお団子に結っているのも特徴的です。
多くはお団子が5つあり、その数にも意味があるそう。
ちなみに、5という数字は敬愛という意味があり、他にも1つのものや6つ、8つのものがあるようです。
獅子に乗っている
文殊菩薩が載っているのは獅子で、菩薩を見た時、獅子に乗っていれば文殊菩薩だと判断できます。
では、文殊菩薩の全てが獅子に乗っているのと言われると、そうとも限らないので注意が必要です。
たとえば、興福寺の文殊菩薩は座っていますし、考恩寺のものは立っていたりします。
文殊菩薩のご利益
では、文殊菩薩のご利益にはどのようなものがあるんでしょうか?
文殊菩薩は一般的に学業成就にご利益があることで知られています。
そのため、多くの受験生が受験前に文殊菩薩にお参りにやって来ます。
受験生以外の方でも、文殊菩薩を参拝することで、正しく判断できるよう導いてくれるかもしれませんね。
その他のご利益については広く知られていませんが、家を守ったり安産にご利益があったりもするようです。
文殊菩薩とは?その特徴とご利益は?まとめ
文殊菩薩は知恵を授けてくれる菩薩だということがお分かりいただけたと思います。
受験や学業向上などにご利益があるありがたい菩薩様です。
受験を控えている方はぜひ、お近くの文殊菩薩を訪れてみてはいかがでしょうか?