月光菩薩

月光菩薩とは?その特徴とご利益は?

薬師如来の脇侍として知られる月光菩薩を見たことがありますか?
日光菩薩と共に薬師三尊を務めることで有名な菩薩様です。
月光菩薩は月の光を象徴する菩薩様として「薬師経」にも記されています。
ここではそんな、月光菩薩の特徴やご利益について解説します。

月光菩薩の特徴

月光菩薩はガッコウボサツと読み、梵名をチャンドラプラバと言い、月光遍照と呼ばれることもある菩薩様です。
月光菩薩は日光菩薩と対になるように作られているのが最大の特徴です。
日光菩薩が右手を上げ左手を垂らしている場合は月光菩薩が左手を上げ右手を垂らしています。
また、ほとんどの場合、上げた手の人差し指と親指で輪を作っています。

さらに、宝冠を付けているものもあるようですね。
また、上半身裸形なのは日光菩薩、月光菩薩ともに特徴となっており、持ち物には月を表したものを施したりしています。
なお、日光菩薩は宝冠に日輪を付けて、手に日輪のある蓮華を持っていることが多く、月光菩薩は宝冠に月輪を付けて、月輪の付いた蓮華を持っていることが多いです。
代表的な作品に奈良県薬師寺金堂本尊の脇侍があります。
ほかにも、法隆寺講堂の薬師如来の脇侍や京都醍醐寺の月光菩薩などが挙げられます。

月光菩薩のご利益

月光菩薩は月浄や月光遍照などとも呼ばれており、月の光のような優しい慈しみあふれるお顔をしています。
主なご利益としては健康成就、災難除去、病気平癒などがあり、健康で長生きでき、災難を取り除いてくれ、病気を治してくれるありがたい菩薩様です。
「オンセンダラハラバヤソワカ」と真言を唱えれば、苦しみや病気から解き放たれると言い伝えられています。
真言とは何かと言うと、仏様の秘密の言葉、真実の言葉を意味し、浄土真宗以外の宗派で用いられる呪術的な言葉。
この真言を唱えることでさまざまなご利益や功徳が受けられると古くから言い伝えられています。
もし、月光菩薩のご利益を受けたいと思うなら、「オンセンダラハラバヤソワカ」と唱えれば、効果があるかもしれませんよ。

月光菩薩とは?その特徴とご利益は?まとめ

月光菩薩にはどのような特徴があるのか、ご利益はどのようなものなのか、詳しく解説しました。
月光菩薩は日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務める菩薩様で、日光菩薩と対になっているのが特徴です。
お近くに月光菩薩が置かれているお寺があったら、一度そのお顔をお参りに行ってみてはいかがでしょうか?