如来には釈迦如来,阿閃如来,大日如来,阿弥陀如来,薬師如来,多宝如来,宝生如来、毘盧遮那如来、不空成就如来、天王如来たくさんの如来がいてそれぞれが様々な特徴と役割を持っていることが分かりました。
ここでは、お寺にお参りした際、どの如来さまが御本尊なのか?
どれが如来?如来佛祖って?
とならない様に如来さまの特徴をご説明していきます。
これで、お寺でのお願い事も相談も違ってきますよ。
1.如来の特徴
三十二相八十種好という如来は百十以上の超人的な特徴を持つといわれています。
金色相:全身が金色
正立手摩膝相:直立したとき、手がひざに届くくらい長い
と一超人的な能力、特徴をご紹介します。
1-1如来の特徴三十二相とは
仏像の基本形は、仏の起源となった釈迦如来です。
そ一 なんです。如来の特徴は経典で定められており、大きな特徴を「三十二相」、より詳細にしたものを「八十種好」と呼んでいます。
三十二相には、たとえば全身から金色の光を放つというじょうこうそう女光相。これは身体から光を発し、輝いて丈光相体から光を発し輝いている状態。
身広長等相とは身長と両手を広げた。長さが同じなど32の特徴があります。
2.如来の三十二相八十種好
三十二相仏の優れた身体的特徴をまとめた「三十二相」をもとに如来像は造られています。
32すべての特徴を表すわけではなく、先にも紹介した頂相、白毫相、手足指殺網相の他、金色相(こんじきそう)、肩円満相(けんえんまんそう)、長指相(ちょうしそう)、正立手座膝相(しょうりゅうしゅましっそう)、上身如翔子相(じょうしんにょししそう)などが目につきやすい特徴として表されています。
- 2-1足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)
- 2-2七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)
- 2-3足下二輪相(そくげにりんそう)
- 2-4両膝下隆満相
- 2-5長指相(ちょうしそう)
- 2-6上身如獅子相(じょうしんにょししそう)
- 2-7足跟広平相(そくげんこうびょうそう)
- 2-8大直身相(だいじきしんそう)
- 2-9手足指相(しゅそくしまんもうそう)
- 2-10肩円満相のような膜。(けんえんまんそう)
- 2-11手足柔軟相(しゅそくにゅうなんそう)
- 2-12四十歯相赤。(しじゅうしそう)
- 2-13足鉄高満相(そくふこうまんそう)
- 2-14歯斉相(しせいそう)
- 2-15伊泥延膝相(いでいえんしっそう)足
- 2-16牙白相 (げびゃくそう)
- 2-17正立手摩相(しょうりゅうしゅましっそう)
- 2-18獅子頭相(ししきょうそう)
- 2-19陰蔵相(おんぞうそう)
- 2-20味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)
- 2-21身広長等相(しんこうじょうとうそう)
- 2-22大吉相(だいぜつそう)
- 2-23毛上向相(もうじょうこうそう)
- 2-24梵声相(ぼんじょうそう)
- 2-25一一孔一毛生相(いちいちくいちもうしょうそう)
- 2-26真青眼の(しんしょうげんそう)
- 2-27金色相(こんじきそう)
- 2-28牛眼連相(ぎゅうごんしょうそう)
- 2-29丈光相(じょうこうそう)
- 2-30頂番相(ちょうけいそう)
- 2-31細薄皮相(さいはくひそう)
- 2-32白毫相(びゃくごうそう)
2-1足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)
足裏が平らで歩くとき地面に密着する。
2-2七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)
両手、両足、両肩、うなじの7カ所の肉が円満で浄らか
2-3足下二輪相(そくげにりんそう)
足裏に輪の模様がある。これを表したのが仏足石。
2-4両膝下隆満相
両膝の下にも肉が付き(りょうえきげりゅうまんそう) 凹みがない。
2-5長指相(ちょうしそう)
手足の指が長くて繊細。
2-6上身如獅子相(じょうしんにょししそう)
獅子王のように威厳のある上半身。
2-7足跟広平相(そくげんこうびょうそう)
足のかかとが広い。
2-8大直身相(だいじきしんそう)
身体が広大端正。
2-9手足指相(しゅそくしまんもうそう)
手足の指の間に水かき
2-10肩円満相のような膜。(けんえんまんそう)
両肩の相が丸く豊か。歯が40本あり白くきれい。
2-11手足柔軟相(しゅそくにゅうなんそう)
手足が柔らかく色が紅い
2-12四十歯相赤。(しじゅうしそう)
歯が40本ありすべてキレイ。
2-13足鉄高満相(そくふこうまんそう)
足の甲が厚く盛り上がっている。
2-14歯斉相(しせいそう)
歯の大きさが同じで歯並びがいい。
2-15伊泥延膝相(いでいえんしっそう)足
のふくらはぎが鹿のように細くしなやか。
2-16牙白相 (げびゃくそう)
40本の歯の他に、白く大きな四牙を持つ。
2-17正立手摩相(しょうりゅうしゅましっそう)
直立したとき両手が膝に届くほど長い。
2-18獅子頭相(ししきょうそう)
両ほほが獅子のように盛り上がっている。
2-19陰蔵相(おんぞうそう)
陰部が体内に隠れている
2-20味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)
何を食べても最上の味を味わえる。
2-21身広長等相(しんこうじょうとうそう)
身長と両手を広げた長さが等しい。
2-22大吉相(だいぜつそう)
舌が髪の生え際に届くほど長く大きい。
2-23毛上向相(もうじょうこうそう)
体毛が上になびき、右に巻いている。
2-24梵声相(ぼんじょうそう)
清浄な声をしている。
2-25一一孔一毛生相(いちいちくいちもうしょうそう)
毛穴にはすべて毛が生え、毛の色は青瑠璃色。
2-26真青眼の(しんしょうげんそう)
青い眼をしている。
2-27金色相(こんじきそう)
身体が金色に輝いている。
2-28牛眼連相(ぎゅうごんしょうそう)
まつげが牛のように長い。
2-29丈光相(じょうこうそう)
頭のてっぺんが盛り上がっている。肉のこと。
2-30頂番相(ちょうけいそう)
頭のてっぺんが盛り上がっている。肉のこと。
2-31細薄皮相(さいはくひそう)
皮膚が薄く不浄をとどめる
2-32白毫相(びゃくごうそう)
眉間にある白い毛の渦で光明を放つ
3.如来の服装の特徴
如来【にょらい)如来は俗世間からかけ離れた存在であるため、出家した者のすがた、つまり装飾品のない質素な身なりで表されます。大衣(法衣)という1枚の布を上半身にまとい、下半身には裙(※)を巻きつけます。頭髪は螺髪です。大衣の着方には、両肩を覆う通肩と、右肩を出した偏祖右肩があります。