日光菩薩は月光菩薩と共に薬師如来像の脇を固める菩薩として広く知られています。
そんな、日光菩薩で有名なお寺を今回は3つご紹介したいと思います。
どれも魅力的なお寺ばかりです。
どんなお寺があるのか、順番に見ていくことにしましょう。
滋賀県観道寺
滋賀県彦根市にある観道寺は臨済宗のお寺で、建立時期は不明ですが戦国時代にほとんどが焼失したと言われています。
1699年に再建後、現在の境内が整えられたことが分かっています。
滋賀県観道寺の日光菩薩は月光菩薩同様2mもの高さがあるひのきでできた菩薩様。
一木づくりでできた日光菩薩は細身ですらっとしており、鎌倉時代に作られたものだと言われています。
その当時、玉眼が主流だったのが彫眼となっているのが特徴的で、保守的な技術を用いながら、その時代の様相をうまく取り入れて作られている日光菩薩です。
奈良県薬師寺
奈良県薬師寺はわが国でも有数の人気のお寺で、多くの観光客が訪れています。
薬師寺の仏像の数々は国宝に指定されていますが、特に日光菩薩と月光菩薩は人大人気。
金堂内に配置された薬師如来像の右側に日光菩薩像、左側に月光菩薩像が置かれており、それぞれ薬師如来の方へと突き出しているのが非常に魅力的です。
この2対は対称的にはなっていないのが見て分かると思います。
以前、薬師如来像なしで2体のみで東京都国立博物館で特別展示されたことから、どれだけ価値がある菩薩様かが伺い知れます。
滋賀県西明寺
滋賀県西明寺の日光菩薩も非常に人気の菩薩様です。
西明寺は琵琶湖の東部にあるお寺で、平安時代初期に三修上人によって建立されたと言い伝えられています。
834年琵琶湖の西岸にいた三修上人が対岸の山を見て不思議に思い、水面を超え対岸に渡ってみると、西明寺がある山中の池から紫色の光が差していたとか。
そこで、三修が池に向かってお祈りをしたところ、薬師如来や日光菩薩、月光菩薩が現れた…という不思議な言い伝えがあるそうです。
本堂に秘仏本尊の薬師如来像が配置されており、その脇に日光菩薩と月光菩薩が置かれています。
作られたのは鎌倉中期時代だそうですよ。
日光菩薩で有名なお寺ベスト3
日光菩薩で有名なお寺を3つご紹介しました。
どれも、魅力的で訪れてみたくなるお寺ばかりですよね。
近くを訪れた際は日光菩薩様に手を合わせてみてはいかがでしょうか?
きっと、心の中が安らかな気持ちでいっぱいになることでしょう。