みなさんは月光菩薩で有名なお寺と聞いてどこを思い浮かべますか?
月光菩薩は日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務める菩薩様として有名な菩薩様です。
そんな、月光菩薩で有名なお寺はどこなのか、ベスト3をご紹介しましょう。
奈良薬師寺
奈良県奈良市にある薬師寺は法相宗大本山のお寺をして知られており、天武天皇が開基したとされています。
ご本尊は薬師如来で、1998年に古都奈良の文化財の構成資産の1つとして世界遺産に登録されたのは広く知られるところです。
8世紀始め頃、藤原京から現在の西ノ京に移転されました。
なお、飛鳥にある薬師寺も10世紀頃までは存続していたと伝えられています。
和歌山県道成寺
和歌山県にある道成寺は和歌山県最古のお寺として知られており、701年に創建されたとされています。
新西国三十三か所の第五番札所として知られる道成寺。
このお寺の創建時のエピソードは「髪長姫伝説」に記載されており、非常に興味深い内容です。
また、歌舞伎や浄瑠璃、能の演目で有名な「安珍・清姫伝説」でも知られているお寺で、後に真言宗となっており、その後天台宗に改宗したそうです。
本堂には重要文化財に指定された建造物があり、仏像の数々には国宝や文化財に指定されているものもあります。
本堂内には千手観音像が正面向きに置かれており、その両脇に月光菩薩が配置され、カヤの一木造りとなっています。
大きさは241.7㎝あるそうです。
岐阜県願興寺
岐阜県にある願興寺は815年、天台宗の開祖伝教大師が国内を布教して回っていた際、この地に立ち寄り疫病に悩む人が多いのを見て、薬師如来像桜の木で造り、ご本尊として安置したと言われています。
願興寺の薬師如来を見てみると、左手に薬壺を持っているのが分かります。
この薬壺の中には人々を救うための薬が入っているとされており、非常にご利益のある仏様だとされています。
薬師如来の両脇には日光菩薩、月光菩薩が置かれており、いずれも平安末期の様式が感じられる菩薩様となっています。
両菩薩ともに薬師如来より少し前に造られたとされており、本来別の仏像としてあったものを日光菩薩、月光菩薩として修復されたそうですよ。
月光菩薩で有名なお寺ベスト3まとめ
月光菩薩で有名なお寺を3つご紹介しました。
どれも、魅力あるお寺ばかりだと思います。
お近くを訪れた際はぜひ月光菩薩のお顔を拝んでいただければと思います。
月光菩薩様が悩みごとや不安なことを取り除いてくれるはずですよ。