最近は仏像をたずねてお寺めぐりをするのが、年代を限らず秘かなブームだといわれています。
また昨今、博物館での仏像の展示には長い行列ができ、ご年配から若い女性まで、仏鑑賞が趣味、という人が増えているそうです。
いまなぜ、仏さまが人気なのでしょうか?
私たちは意外にもそうしたことに知識がなく生きているのかもしれません。
そこで、まずは日本の仏さまについて基礎知識を付けるためにこのページを読んでいただけると、更に仏像を見る目も違ってくるのではないでしょうか?
仏さまについて
仏さまの発祥地は、釈迦が生まれたインドです。
初期の仏教では偶像崇拝はなく、釈迦の遺骨(舎利)を納めた仏塔(ストゥーパ)や、釈迦の生涯を記した仏伝図が礼拝の対象でした。
仏伝図でも釈迦のすがたは描かれず、蓮華や菩提樹などにシンボル化されています。
しかし、釈迦の入滅から400~500年経った紀元1世紀後半ごろから、パキスタンのガンダーラとインドのマトゥーラで仏像が作られるようになりました。
インドからはじまった仏教は、アジア広域にわたって伝播しました。
中国には紀元1世紀ごろ、朝鮮半島は4世紀、そして日本に伝来したのが6世紀半ごろです。
日本では古来の神々と習合しながら徐々に広まり、遣隋使や遣唐使を通じて中国から直接伝えられたこともあり、いつしか仏教信仰が盛んになりました。
日本で仏さまはどのように根付いたのか?
仏教は飛鳥時代から深く日本に根付いており、日本人とは切っても切り離せません。
現代で仏さまが注目されているのは、日本に昔からある良きものが見直されているからではないでしょうか?
仏と向き合うことは、内なる自分、真の自分に向き合うこと。
見る人の心により、仏さまの表情はさまざまに変化し、語りかける言葉も異なって聞こえます。
ぜひ、仏さまと向き合う時間をつくってみてください。