釈迦如来像といえば、深大寺の国宝・釈迦如来像が有名ですが、釈迦如来とはどういった役割や立場、ご利益、歴史があるのでしょうか?
たしか地位も家族も捨てて道を求めた仏教の開祖だったはず。
その真相を紐解きたいと思います。
釈迦如来とは
別名
釈尊、釈尊仏、釈迦牟尼、仁如来、ゴータマ・シッダールタ
家族
シュッドーツダナ(父)、マーヤー(母)
出身地
北インド
眷属
文殊菩薩、普賢菩薩、八部衆
インドの釈迦族の王子ゴータマ・シッダールタが、衆生の四苦(生・老・病・死)を取除くため修行され悟りを得た如来。
仏法の開祖であります。
初期の釈迦像は、左右に梵天と帝釈天を従えた3尊形式で、梵天勧請と呼ばれる、梵天がお釈迦様に人々に教えを説くように進める場面のレリーフが多く残っています。
立場
さまざまな仏のなかで唯一、歴史上実在した釈迦は仏教の開祖です。
その本名をゴータマ・シダールタといい、北インドのシャーキャ族の小国の王子でした。
生まれるとすぐ七歩あゆんで右手で天を、左手で地を指さし、「天上天下唯我独尊(わたしは世界でっとも尊い者である)」と宣言したと伝えられています。
やがて仏陀となった彼を尊敬して、シャーキャ族の聖者という意味の釈迦牟尼という名が広く用いられるようになりました。
王族の子として生まれたシッダールタは、十六歳で結婚して男児をもうけました。
しかし、やがて人生のさまざまな苦悩に深く心を痛め、二十九歳にしてついに地位も家族も捨て、出家。
シッダールタは、約六年におよぶ求道生活のなかで、幾人かの師に学び、各種の苦行に励んだが、それでも人生の苦悩を克服する成果は得られませんでした。
ついにシッダールタは、ナイランジャナー河畔、今のブッダガヤの地で苦行を捨てて乳粥をとり、菩提樹の下で新しい思索を開始しました。
さまざまな煩悩がシッダールタをおびやかしたが、彼はすべての誘惑に打ち勝ち、ついに解脱の境地に到達しました。
覚りに達したシッダールタは解脱の喜びにふけっていたが、やがて自己満足の境地を離れ、自らの覚りにいたった道を人びとに説くことを思い立ちます。
シッダールタは諸国を巡って布教を始めました。
布教は実に四十五年に及んだといわれ、その間に十大弟子をはじめとする多くの比丘衆や比丘尼衆、さらに祇園精舎と呼ばれる寺院を寄付したスダッタのような在家信者を教化したので、教団の基礎はここに確立しました。
ご利益
釈迦如来は何か特化したご利益は謳われていませんが、人々を悟りに導いてくれるために勇気と安心を与えてくれるといわれています。
悟りを開かせることが釈迦如来のご利益です。
あなたが何か一歩踏み出したいとき、何か始めようとしたときなど、ご相談しに行ったらどうでしょうか?
※ちなみにお寺は仏様と相談するところで、神社は神様に誓いを立てる場所です。
釈迦如来(しゃかにょらい)の真言
ナウマク・サマンダ・ボダナン・バク