今回は、千葉県柏市にある瑞雲山 獎覚院 法林寺に行ってきました。
法林寺というと大いちょうが有名で柏市の天然記念物にもなっております。
御本尊
不動明王
ご利益
胎蔵界大日如来の真言はあらゆる邪魔、障害を取り除いてくれるご利益がありとされています。
瑞雲山 獎覚院 法林寺の歴史と境内
慶安3年(1650年)10月に創建され、法印海珠和尚により開山されました。
江戸時代は東葛飾郡新川村(現流山市)の西円寺の門徒寺でした。 また、享和3年(1803年)の「村明細帳」には、香取大明神宮・不二大権現宮を支配していたと記されています。
本尊は不動明王です。
苦抜門
此の四脚門は、駿河国田中藩五万石の下総受領地代官所の中門であった。
藩主本多候は元和二年より下総相馬郡一万石(飛地)を相伝領有し、藤心の地に代官所を設置した。有力農民等を手代(能吏)に任じ、村々の対応に当らせていた。
取締りや下知等は代官所で執らせ、藩政外の事は手代の裁量に委ねられるものが多かったという。
代官所の裁可によって、此の門を通り抜けられたので、「苦抜きの門」と、呼ばれていたのである
廃藩後 明治二年代官所解体で、門等が代々筆頭手代を勤めた藤心の石井家(藩士格)の屋敷へ移設された。
更にこのたび当家よりゆずり受けたものである。
人々の苦しみを抜き、楽しみを与える「抜苦与楽」の願いこそ仏さまのお心である。門を通るごとに仏さまの大慈悲心に触れましょう
との看板があります。
こういったことをゆっくり読んでいると、見る目が違ってきます。なるほどって感じですよね。
法林寺 境内
法林寺の大いちょう
越後の国(今の新潟県)にひとりの尼さんが住んでいました。毎日、お寺でお経をあげたり、秋になると寺にある大きないちょうの木の落葉をはいたりして暮らしていました。
ある年の秋も深まった頃、この尼さんが、たくはつの旅に出ることを思いたちました。旅の準備をして出かけようと庭におり立った時、黄色いいちょうの実が落葉にまじっているのが目につきました。
「そうじゃ。このいちょうの実を持って、たくはつに行こう。何かの時に役に立つかもしれない。」
尼さんは、いちょうの実を布の袋に数つぶ入れて、長い旅に出ました。
何日も何日もたくはつの旅が続き、寒い北風が吹くころ、尼さんは、ある小さな村にさしかかりました。夜もふけて、ひもじさも増してきた尼さんは、名戸ヶ谷村の法林寺に行き、今晩ひと晩だけ、泊めてくれるように頼みました。寺の人は、気持ちよくこの尼さんを家の中に招き入れ、暖かいごはんを食べさせ、ひと晩泊めてあげました。
あくる日、尼さんは、
「そうじゃ。ここにいちょうの実がある。これを泊めてもらったお礼にあげていこう。」
といって、寺の庭から拾ってきた、いちょうの実をそっくりこの寺の人にさし出し、たくはつに旅だっていきました。
いちょうの実をもらった寺の人は、さっそくこの実を庭にまきました。やがて、芽が出て、少しずつ、少しずついちょうはのびていきました。寺に住む人がかわっても、いちょうの木は大切に育てられました。
年月がたち、いちょうは、りっぱな木に生長しました。秋になると、寺の庭は、黄色の落葉でうずまりました。村の子どもたちは、いちょうの落葉を拾っては、つなぎ合わせて、かんむりを作ったり、首かざりをつくったりして遊びました。
ある年、このあたり一帯が大ききんに見まれました。村には、食べる物がなくなり、おなかのすいている子どもたちは遊ぶ元気もなく寺の庭に、ぼんやりすわりこんでいました。と、ひとりの子が、いちょうの落葉の下に小さな実を見つけました。ひもじかったこどもは、急いでからを割り、中の実を食べました。それを見ていたまわりの子どもたちもみんなまねをして実を拾い、からを割っては食べました。
こうして、うえに苦しんでいた村の人びとは、このいちょうの実のおかげでひもじさをしのぎました。それからというものは、村の人びとはますますこのいちょうの木を大切にしていったということです。
参照:柏市お寺やお宮のはなし
こうした逸話も、知らなければただのいちょうの木。しかし大きな木でなんかやさしさを感じるのは何故なんだろう。
とても大きないちょうで、秋には綺麗な紅葉を見せてくれます。また、いちょうの実(銀杏)目当てで拾いに来る方もいらっしゃいます。
匂いが敬遠されていちょうの実というのをなかなか見なくなりましたが、あの匂いも、種を動物に運んでもらうためのものなのかな?と思ったら実際まだ理由は不明という事。
国分寺
子安稲荷
天神様
境内の苔
神社仏閣巡りをするときに必ずするのが、苔探し。
コバノスナゴケかなー乾燥している奴はねじれているから多分そうだ!
法林寺にもきれいな苔が所々にありました。やはり神社仏閣の苔はいいです。(笑)
というわけで柏市の瑞雲山 獎覚院 法林寺に行ってまいりました。秋のいちょうは綺麗ですのでぜひお越しください。
住所:〒277-0032 千葉県柏市名戸ヶ谷1046:駐車場有
電話: 04-7166-6367
HP:https://www.kannon-ji.jp/h_index.html