今回は流山市広寿寺のご紹介です。
今日はどんな歴史があるのかを分かっていただけると幸いです。
流山市:広寿寺
沿革
広寿寺(廣壽寺)は名都借にあり、市立東部中学校の北に位置する。泉が湧き、かつてはホタルの里と呼ばれ、今でも緑豊かな環境である。
山門前「不許章酒入山門」(軍酒山門に入るを許さず)という戒壇石があって、厳しさに思わず襟を正してしまう。
長福山・広寿寺は曹洞宗の寺院である。創建は奈良時代とも伝わるが、本尊の観音菩薩坐像(市指定文化財)が鎌倉時代の作と言われる。
開基は永禄五年(一五六二)、小金城主高城下野守である。
広寿寺は下総観音霊場三十四ケ所の十二番札所として栄え、現在も巡礼に訪れる人がいる。
鐘楼の鐘は昭和一八年に供出して以来五二年ぶりに復活して、鐘楼は平成七年に落慶した。
除夜の鐘は多くの信者に撞かれ、荘厳な音色を響かせる。
第二九世文英和尚は、博物館友の会の活動を長年にわたって支援を続けている。
私は、住職からお話を聞くのを楽しみにしているが、今回『戦後七〇年語り継ぐ戦争~流山からのメッセージ』(森書房出版)で、酒井住職が神宮外苑競技場で学徒出陣を体験しているのを知った。
さらに土浦の予科練に入隊し、厳しい訓練に耐え、戦争の悲惨さを見ている。
その体験から、次の世代の人々に「戦争ってのは悲惨なんていうもんじゃないよ。家族の崩壊だよ」と、明日も平和であるために重く訴える。
(青木更吉)
神社情報
御祭神:観音菩薩
社格等:下総観音霊場三十四ケ所の十二番札所
例大祭:不明
鎮座地:〈ガイド〉流山市名都借。JR南柏駅
よりグリーンバスで東部中学校前下
車。徒歩5分
御朱印
御朱印をやっているかは不明、
やっている場合は、正月三が日、例祭、七五三に限られると思われる。